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修法師会

弘安五年十月。 日蓮聖人は病床にあり、その枕元に経一磨(きょういちまろ)という十三歳の少年を呼ばれました。
後の日像聖人というお坊さんです。
日蓮聖人は、日像聖人の菩薩としての法力を見抜かれ、「法華経の行者に降りかかる多くの法難にも負けない精神力体力を持って、帝都(京都)の布教をせよ」と厳命されました。
その命を受け日像聖人は迫害を覚悟し、それに耐えうる為と鎌倉の由比ケ浜において百日間の大荒行を敢行されました。
それが、今なお続いている日本三大荒行の一つ、「日蓮宗大荒行」の始まりです。

修法師会(’しゅほっしかい)は、その日蓮宗大荒行を成満したお坊さんの会です。

法師(ほっし)とはインドの言葉で「ハウシ」。
ハウシとは、「法を師匠とするが故に、法を弘め人々を救済する者」。
法華経には、法を弘める者には数多くの災難が降り注ぐと記されています。
その災難にも負けない心身の鍛錬修行を終えた者、それが「修法師」です。

大荒行を成満した修法師には、「祈祷相伝」が相承され、唯一祈祷をすることが許されています。
廃仏毀釈によって寺院僧侶が迫害を受けた明治時代でも、日蓮宗の修法師だけが祈祷による投薬(荒行堂内で作られる護符という薬)を政府から許されていました。

身体健全・家内安全・当病平癒・交通安全・心願成就等、種々の祈祷があります。